最先端技術メーカーであるTeledyne Space Imagingの専門家2名が、2024年6月16日から21日まで横浜で開催される国際光工学シンポジウム「SPIE ASTRO 2024 “Astronomical Telescope + Instrumentation"」に招待され、技術論文を発表します。
最高科学責任者のJames Beletic博士は、6月16日午前8時30分(日本時間)より北2階のG213会議室にて、Teledyne Space Imagingの天文学、地球撮像、惑星科学への貢献についての論文を発表します。このプレゼンテーションでは、Teledyne社のフォーカルプレーンアレイ(Focal Plane Arrays)による最近の天文学ミッションやアプリケーションの詳細が紹介されます。この発表には、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ユークリッド暗黒宇宙ミッション、ローマン宇宙望遠鏡、ヨーロッパ南天天文台の欧州超大型望遠鏡などが含まれます。
また、6月18日午前10時30分(日本時間)には、CMOSチーフエンジニア兼チームリーダーであるJérôme Pratlong(ジェローム・プラトロング)氏が、将来の可視、NIUR、紫外線およびX線アプリケーションをサポートするために設計されたTeledyne e2vのイメージング技術の革新に関する論文を発表します。このプレゼンテーションも同じく北2階のG213会議室で行われ、Teledyne社が天文学を発展させるためにCCDやCMOSセンサに継続的な投資をしていることを説明します。Teledyne社は特に電気光学性能、極低温における紫外から近赤外までのQEの向上に力を入れています。
James Beletic博士は、可視・赤外イメージセンサを専門とし40年以上にわたって計測器分野で経験を積んできました。同博士は、Teledyne Space Imagingで現職に就くまで、多くの主要な研究センターや天文台で指導的役割を担ってきました。Jérôme Pratlong氏は、宇宙・天文アプリケーション用検出器の設計で16年の経験を持っています。同氏は、可視および赤外線検出器に関するTeledyne社の研究開発イノベーションを統括しています。
Teledyne社は、全世界で成長する宇宙市場に高度で信頼性の高いエレクトロニクス、イメージ・センサーを提供しています。この2つのプレゼンテーションでは、CMOSセンサと赤外線検出器のカスタマイズ製品の紹介も致します。また、NASAの資金提供を受けたフェーズA研究の一環として開発された、雷観測センサー・プロトタイプのデモ・モデルも紹介します。
展示会では、Teledyne Space Imagingの専門家が天文学、地球観測、その他の科学・防衛アプリケーションで使用されている、クラス最高の赤外線および可視画像フォーカルプレーンアレイ(FPA)の製品群を紹介します。これらには、現在いくつかの宇宙ベースの地球観測アプリケーションで運用されている、非常に柔軟なデジタルデバイスのGeoSnapファミリーや、非常に低消費電力で高感度のFPAのHAWAIIファミリーが含まれます。HAWAII検出器アレイは、地上と宇宙の両方で、世界の主要な天体望遠鏡のほとんどで使用されています。
地上天文アプリケーションのために、Teledyne社には、天文学の進歩を可能にし、他の産業による大面積CMOSのさらなる商業化への道を開く、66、42、および10メガピクセルのセンサーを備えたCOSMOSカメラもあります。COSMOSは、イノベーションを推進し、宇宙探査を拡大する強力なイメージング・ソリューションを提供します。
SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation会議は、天文学エンジニアリングの世界的なイベントです。毎年開催されるこの会議には、地上、空中、宇宙からの専門家が集まり、望遠鏡、イメージング、そしてそれをサポートする装置の技術革新について話し合うばかりでなく、見識を共有、研究を発表し、コラボレーションの機会について意見を交わし合います。技術会議とイベントのプログラムは、6日間にわたって幅広いトピックをカバーし、併設の展示会では、参加者が世界的なセクターで事業を展開する一流企業や組織と交流する機会を提供します。
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編集者への注記
Teledyne Space Imagingは、NASA、ESA、JAXA、KARIといった世界有数の宇宙機関のために、宇宙仕様の画像センサ、フォーカルプレーンアレイおよびカメラ機器システムを開発してきた長い歴史を持ち、250件以上の宇宙プロジェクトに協力してきました。 私たちは、機関要件から商業宇宙仕様まで、幅広いアプリケーションを提供しています。Teledyne Space Imaging社は、様々なCCD、CMOSおよびIR検出器の設計、テスト、製造を行っており、光学フィルターやパッケージオプションにより、あらゆる性能要件を満たすことができます。
Teledyne Space Imagingは、Teledyne Technologies [TDY]傘下の最先端企業グループであるTeledyne Imagingの一部です。Teledyne Imagingは、数十年にわたる経験により、他の追随を許さない専門知識の集合体を形成しています。各社はそれぞれ、クラス最高のソリューションを提供し、全社が一体となり、互いの強みを組み合わせ、活用することで、世界で最も深く幅広いイメージングおよび関連技術のポートフォリオを提供しています。